品質重視の姿勢無限の前進1961年には、世界に先駆け熱溶融フッ素ポリマーFEP製品の開発に成功。新技術と会社の発展を追求する、国境を超えた果敢な挑戦は続き、1969年から40年にわたり米国のW. L. Gore & Associates, Inc.と提携。ワイヤ・ケーブル製品が飛躍する足掛かりにもなった。1922年生まれ。終戦直後に知人と共同設立した会社が倒産。単身での債務返済の努力の中、飯田亨氏と出会う。共に社会を潤し繁栄させる考えのもと潤工社を創業。社内外・立場で人を分け隔てることなく個人を尊重し、誠実な姿勢を貫き、潤工社の企業文化の原型を作った。創業メンバー初代 代表取締役(1954年~1981年)井上氏(左)と飯田氏(世田谷工場にて)フッ素ポリマーを発見したプランケット博士(左)と飯田氏会社は永続的に生命を持つ存在であり、構成する人間と共に絶えず前進しなければならない。井上氏は会社を生命体に、一人ひとりを細胞に例えて説明し、個々の活動が会社の成長を生み出し、逆に会社の成長が個々の成長の力となることを強調。「人間の能力は活用すればするほど磨かれていく」「昨日の己より今日の己、今日の己より明日の己と絶えず前進していく」小さな努力の蓄積こそが偉大な結果を生むと説いた。潤工社の歩みは1954年4月26日、二人の創業者によって始まりました。初代 代表取締役の井上英雄氏と、井上氏が亡き後に経営を再生した飯田亨氏です。創業時から、会社は社会のためのもの、「社会の公器」の考えに徹してきました。工業分野の技術開発で社会貢献を目指し、創業時から「品質を重視した工業用品を造る」方針を掲げた。国家標準に適合する絶縁用チューブなどを手掛けていった。井上 英雄社会を潤す、その出発点国境を越える新事業の追求
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