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再生の原点五代目 代表取締役(1992年~2002年)1934年生まれ。高校卒業後、兄の知人だった井上英雄氏を訪ね、その人間力に魅了される。潤工社を井上氏と二人三脚で軌道に乗せる。1981年から約10年間、当時の関連会社であったジャパンゴアテックス株式会社※を統括した後、混乱期の潤工社に戻り、再生を成し遂げた。※ 現在の日本ゴア合同会社1981年、井上氏が60歳を前に亡くなると、社内は漫然と規模拡大に満足し、創業精神が失われていった。顧客意識の希薄化、権威主義、部門間のセクショナリズムが横行。一過性の富や視野の狭い利益追求に走り、企業として衰退の兆候が現れた。井上氏が亡くなって10年を経ても混乱は解消しない状態が続いた。そんな時、強力なリーダーシップで再生を推し進めたのが創業精神を知る飯田氏だった。創業メンバー潤工社の原点回帰を見届けた飯田氏は、2002年に経営責任を十河衛氏に引き継いだ。飯田氏の代表取締役としての職はその後も継続し、40年続いた米国企業との提携を円満解消に導く。2009年、潤工社が独自に海外進出する道筋をつけ引退した。「顧客の声に耳を傾けよ」「技術は顧客の要求に先行すべし」「品質は絶対が当然」。飯田氏は、創業精神をもとに会社を再生することに着手。リストラなど苦痛を伴う出直しを図る中、経営リーダーをはじめ全社的に慢心に陥った反省から「果敢な挑戦、徹底した革新、無限の前進」の姿勢で「比類ない価値の創造」に取り組む、潤工社の信条が新たに生まれた。一人ひとりが仕事を通じて充実した人生を送ることこそが、会社の成長の源になることも強調した。初の英語メッセージを付けたロゴ「比類ない価値の創造」を国際社会に訴求会社の混乱期に経営再生を担った飯田氏は創業精神を取り戻すために奔走しました。その時に取り戻した精神と新たに生まれた信条は、今でも受け継がれています。飯田 亨創業精神を取り戻せ歩み続ける潤工社の精神次なる成長に向けて

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