現在の一般的なマルチフィラーケーブルはケーブルの絶縁層に接着層を付加し、その接着層によってケーブル同士を接着してフラット化されています。しかしながら、この方法では細かい設計や高精度な仕様を実現できず、滑り性が不足したり、ケーブル同士の分離が難しく、様々な加工工程で問題を引き起こします。潤工社ではお客様の声に耳を傾け、マルチフィラーケーブルの信号線を増加させたいという需要があることを理解しました。一方で信号線の増加はマルチフィラーケーブルの加工時の取り扱いを難しくします。そこで、当社では薄いPTFEテープでケーブルを挟む構造により、外径を増加させないマルチフィラーケーブルの開発に成功しました。この構造ではケーブルの挿入性、分離性、加工性も改善されています。以下の事例では当社がどのように新世代のカテーテルに必要とされる様々なケーブル形状や配置要求にこのPTFEラミネーション加工で対応しているか紹介します。