高周波測定環境では、DUTの性能を正確に測定する為に、信号の伝送路である同軸ケーブルの適切な選定がとても重要になります。使用周波数帯に対しての適切なケーブル、コネクタの選定、使用する用途に基づく通過特性、要素特性を把握する必要があります。
同軸ケーブルを用いた測定時は、ケーブルを曲げた際に誘電体に伸縮など負荷がかかるため位相変化が起きやすくなります。今回は誘電体の開発。選定によって実現した位相の安定性、復元性に優れた当社のケーブルをご紹介いたします。
マイクロ波・ミリ波同軸ケーブルの誘電体として使われるPTFEには、室温環境に近い温度周辺に転移点(PTFE KNEE)が存在します。その為、20℃前後で2~3℃温度が変わるだけで測定結果に大きく影響が生じます。当社では誘電体の開発・選定によりこの変化を最小限に抑える事が可能となります。
ケーブルの位相安定性はアナログ信号の測定のみならず、デジタル信号の測定においても重要になります。当社同軸ケーブルは、伝送時にケーブルを曲げた際に生じるスキューのバラつきを抑え、DUTの性能を正確に測定器に伝えます。
ケーブルの柔軟性は、測定器とDUTを接続する際の作業効率と測定の安定性にとって重要です。加えて、校正を行った後に、DUTがケーブルの曲げ応力により動いてしまうと、再度校正が必要になるなど多くのわずらわしさがあります。
当社では柔軟で耐久性のあるケーブルをご紹介いたします。